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　湯河原温泉の旅館。３世代旅行（４＋１人）で利用しました。プランはじゃらんの「舟盛グループプラン」。明治創業のしにせ旅館で、島崎藤村が利用したとか、２・２６事件の舞台になったとか、いろいろ歴史上の話題のある旅館です。その辺は、他のページでも紹介していますし、旅館のロビーに展示してある品をみればよいかと思います。宿泊した部屋は、１０畳に６畳の次の間のある１７番（２Ｆ）で、創業時からと思われる古い部屋でした。窓からの景色は玄関前の庭が見え、宿のパンフレットにも紹介されています。トイレは新しくなっており、男性用もありました。窓には当然ながら網戸がありません。蚊対策として、ベープが置いてあります。天気が一日中雨だったのですが、それはそれでこのやどの雰囲気が出ました。階段は評判どおり急です。新館はそんなことありません。浴室は男女別内湯、貸切の露天、洗い場付き貸切の半露天で、貸切のものはおもてに、札を下げて入ります。半露天は新しく広さもそこそこで洗い場もあるので乳児のいる家族としては助かります。この１Ｆ半露天風呂のとなりにバリアフリーの５３番部屋があります。この日、女性二人が泊まっていたようですが、うちの赤子が泣いて迷惑だったかもしれません。食事は４＋１人であったため、新館１Ｆの個室で頂きました。舟盛の刺身は鮮度も良く、マグロは中トロでした。朝食のこの辺名産の鯵のひらき。係の人が個室の外で待機しているので、とてもスムーズに料理が進みます。ここで一番感動したのは、宿全体の清潔さでした。部屋の隅々までほこりひとつありませんでした。廊下も階段も本当にきれいでした。清潔さは泊まっていて本当に良い印象を与えますね。ひとつ残念なのは、パンフなどあちこちに「藤村ゆかりの宿」などと書いていること。こんなにいい宿は、藤村という名に頼らずもっと自信を持ってよいのではないかとおもいます。

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